会社の経営を安定させるためには、過半数の株式を経営者(およびその家族)で保有するのが望ましいでしょう。しかし、現在、株式が分散していたり、事業承継により分散してしまう場合どうすれば良いでしょうか。一つには、経営者が分散した株式を買い取る方法があります。しかし、そのためには資金が必要です。そこで、経営者の自己資金を必要としない方法として、経営者以外が保有する株式を議決権のない株式に変更することが考えられます。単に議決権を奪うだけでは同意を得にくいため、配当優先権付きの無議決権株式とするのが一般です。

そのためには、種類株式を導入していない会社では、①株主総会の特別決議で無議決権株式の内容を定める定款変更を行います。そして、②取締役会決議、③変更の対象となる株主との合意、④変更に関して利害関係を有するその他の株主の合意、とのプロセスを経て特定の株主の所有する株式を無議決権株式に変更します。