投資信託を銀行や証券会社の窓口で申し込む場合、名義人本人が来店しないと受け付けてくれません。では、夫に退職金が入ったが、夫はセカンドキャリアでの勤務が毎日あるため、銀行や証券会社に行けない場合、妻が銀行や証券会社へ行き、妻名義で投資信託を申し込むのであれば受け付けてくれるでしょうか。私が勤務していた銀行はでは、そのような取引は受付ません。なぜなら、投資信託の勧誘行為には、適合性の原則といって、顧客の知識、経験、財産、意向などを勧誘する金融機関の担当者は確認しなければならないことろ、資金の拠出者本人が来店しないと、その意向を確認できないからです。資金の拠出者は安定した運用を望んでいるのに、配偶者が来店し、ハイリスク・ハイリターンの商品を勧誘してしまったら、適合性原則違反で違法な勧誘行為となってしまうからです。しかし、一部の証券会社では、そのような取引も受け付けているようです。その場合であっても、適合性の原則は、資金拠出者である夫の意向を基準に判断されるべきです。申込名義人の妻が、値上がり益重視の意向であったとしても、資金拠出者である夫は安定した運用を望んでいた場合、株式投信など、元本毀損リスクが大きい商品を勧誘する証券会社の行為は違法といわざるを得ません。